皆さんの安全意識のヒントになればと言うことで、書きました。 どうぞご参考下さい。
体験の尊さ
- 「百聞は一見にしかず」ということわざがありますけど、安全を言葉だけで表現することは大変難しいと思います。 また、「怪我と弁当は自分持ち」と言われるように、安全は最終的には自分自身で守るものだと思います。
- 安全の意識や考え方と言うのは、自分の過去の事故や怪我の体験を基にして作られている部分が多いと思います。 ですから、安全は、言葉だけの理解や、頭のなかだけの理屈では役に立たないと思います。
- 体で理解しないと安全行動に結びつかないと言うのが私の安全に対する考え方です。
- 例えば、健康の大切さは病気や怪我を経験しないと分からないように、 安全行動の大切さも事故や怪我を経験しないと分からない面があると思います。
- ここで言う体験は大事故だけではなく、日常のごく些細な怪我や小さな事故、
あるいはヒヤットした事故に至らない経験も体験に含めています。
- 人間は皆、大なり小なり事故や怪我を体験して来ているわけですから、大事故に至らなくても、 ちょっとした怪我や小さな事故を、大事故の危険信号としてイメージ出来るかどうかが、 安全の意識や考え方にとって重要なのではないでしょうか。
- 小さな事故を大きな事故体験にイメージできる人は、安全の意識が高いと思います。
- ヒヤットした事故に至らない体験を見過ごさず、事故に至った場合を想定して恐怖を感じ取れる人は安全の意識がかなり高いと思います。
事故事例から学ぶ
- 危険体験を放置せず(見過ごさないで)、そこから自分の落ち度を反省して今後に活かす姿勢が大切ではないでしょうか。
- ここでもう一度、皆さんのこれまでの事故や怪我の体験を思い出して、安全行動を再点検していただければと思います。
危険なタイプ
- 「危険を危険と認識できない人」は危険だと思います。
危険な行動をとっていても気がつかない人は事故を起す危険性が非常に高いと思います。自信過剰の人がこれに該当すると思います。
例えば、自分だけで車の運転が上手いと思っている人や、反省のない人はこの「危険を危険と認識できない人」に該当すると思います。また、暴走族等もこれに該当するかも知れません。
- 「相手に迷惑をかけている事に気がつかないで自分勝手に行動する人」も大変危険です。
例えば、車の運転中に方向指示器を出さないで急に左折したり、車間距離の中に強引に割り込んでくる人、
車間距離を取らない人等、ルールを守らないで自分勝手に行動する人は大変危険。
- 「事故事例を学べない人」も危険性が高いと思います。
事故を起した人をドジやヘタクソと馬鹿にしてしまう人、自分とは関係ない、他人事として事故事例を学ぼうとしない人は危険性が高いと思います。
今挙げた3点に対して、皆さんはどう思われたでしょうか。全く該当しないと思っている人が多いと思いますが、
意外と他人に迷惑を掛けている場合もあるかも知れないと言うことで、再点検してみてはいかがでしょうか。
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